6月9日に口腔がん検診
早期発見で治療を!
津歯科医師会「歯の健康展」

 津歯科医師会(鈴木晶博会長)は、6月9日(日)に津リージョンプラザ(津市西丸之内、津市役所隣)の保健センターで開催する「歯の健康展」で行う「口腔がん検診」の受診者を募っている。対象は口の中や頚部(けいぶ)に異常、不安がある人。無料、事前申込制。応募は28日(火)締め切り。
 口腔喉頭がんは全てのがんの1・8%~2%。発生は2万人に1人。罹患数と死亡者数は増加傾向にある。口腔がんは専門家の視診で比較的容易に発見できるが、発見したときは進行状態にあることが多く、日本では死亡率が35%にも上る。
 舌がん、口腔底がん、歯肉がんなど口の中にできる「口腔がん」は、喫煙や飲酒の習慣のある40歳代以降の男性に多く発生すると言われ、進行すると命が助かっても顔付きの変形をもたらせる。口は「食べる、話す、呼吸する」と生命の基本機能があるので、損なわれると深刻な後遺症を残す。発見が早いほど、見た目・機能の障害を軽くでき、生存率も高まる。
 早期発見が第一。視診で発見できるので、異常を感じたら早く受診することが大切。口腔検診実行委員長の鯉江正人医師は「歯科医はがん治療はしませんが、口腔がんはレントゲンなどを必要とせず問診、視診、触診で発見が可能です。検診で早期発見して治療に貢献したい」と話している。
 具体的な症状は「口の中のただれ、潰瘍、赤い部分がある」「口の中に白い部分がある」「口内炎、粘膜の傷、抜歯後の傷が治らない」「口の中や首にしこりがある」「口の中に傷んだり、出血する部分がある」「頬や舌が動かしづらい、食べ物の飲み込みがしにくく、話しにくい」「原因不明の歯のぐらつきがある、歯が浮いている」「粘膜や、顔面の皮膚にしびれ、麻痺がある」「歯ぐきが腫れて義歯が合わなくなってきた」など。
 申し込みは、メールまたはファクス059(225)1304、はがきに住所・名前・電話番号、健診希望時間帯を明記の上、〒514ー0004津市栄町2丁目365「(公社)津歯科医師会」へ。津歯科医師会ホームページからメールで応募できる。折り返しメールまたは郵送で受け付け票、問診票を送付。問い合せは津歯科医師会午前10時~正午=電話059(225)1304。