国道23号の一車線使い青空レストラン
 新しい“みち”の使い方を実験しようーと、官民が連携してまちづくりを進めているエリアプラットフォーラム「大門・丸之内未来のまちづくり」(辻正敏会長)は、10月25日(水)~31日(火)国道23号線の一車線を活用して「ふらっと大門・丸之内」を開催した。通りにはキッチンカー11台、商店ブース12軒が出店。店の間にはテーブルやイスが並べられて“青空レストラン”が出現!!昼時には連日、多くのビジネスマンや地域住民が訪れて広がった歩道空間を楽しんだ。大門エリアは11月7日(火)~13日(月)に開催される。
 今回の道路空間の活用を実験は、県道路企画課が10月11日(水)から22日(日)に行った「津駅東口の「にぎわい創出実験」(2回目)がお手本だが、中心は津駅利用者が対象。恒常的な人の流れや賑わい創出の可能性を検証するのが狙い。
 初日から好天に恵まれ背広姿のビジネスマンやスーツ姿の女性客が多く、主催者の狙い通り。2日目はメディアのラウド効果もあって、来場者が増加した。
 エリアは国道23号線三菱UFJ銀行の角から松菱前まで東側4車線の内1車線を占有する。幅3㍍×350㍍=約1000㎡の広さのイベントスペース。商店街側はシャッターが降りたままの旧店舗が目立ち、その間に、銀行や生保のビルがあるが音無しの構え。
 週末土日は客層が家族連れやカップルにガラリと変わり、出店したカフェやスイーツ店が目立ちった。
 丸之内商店街振興組合の寺家光弘理事長は「何十年も前から四車線を三車線に減らし活性化の取り組みをすべきと主張してきた。一過性の取り組みに終わらない様にしたい」と話していた。
 会場を訪れた津市議会の山路小百合議員は「10年前にもこうした取り組みがあったが続かなかった。津駅前とは違うお昼の客に、魅力ある試みとしてアピールすべき。中長期的に続けられるかが課題です」と話していた。
 会場に面する「街角ギャラリー」では「富士に魅せられて」と題した写真展が期間中開かれていた。様々な角度から撮られた27点のパネルに多くの市民が見入っていた。
 空き店舗を活用して県内外の学生が運営する「ニューマルシェ」(松井京介代表)が開かれ、アコーディオンの演奏付きでコーヒー、パン、スイーツが楽しめる“居場所”を創り出して人気を集めた。通りをシャッター街のままにしない試みとして注目したい。
 学生の「ニューマルシェ」は3日(金・祝)、12日(日)のふらっと大門でも開催する。
 問合せは事務局:電話059(229)3183、メール:daimon.marunouchi+ex@gmail.com