「新旧交代」新人11人が初陣飾る
第5回津市議会議員選挙
2期目・吉田博康がTOP当選
共産現職の滝、竹下が落選!!

 任期満了(2月4日)に伴う津市議会議員選挙が23日(日)投開票され、新議員34人が

決まった。ベテラン議員9人が引退し、定数34に現職25人、新人16人、元職2人の43人が
立候補し、8日間にわたり舌戦を展開したが、感染が急拡大するコロナ禍にあって、演説
会など集会も自粛し、分かりにくい選挙戦になった。強力な組合組織に支援された吉田博
康(無現)がTOP当選で2期目を飾った。早くから準備を進めてきたベテラン現職が票
を減らしながら踏ん張り抜いた。新人ながら藤田定彦(無)が2位、石川禎紀(無)が4
位、中野裕子(共)が7位と上位当選で初陣を飾った。当日有権者数は22万6871人 (
1月15日現在、男10万8847人、女11万8024人)。投票率は40・**%と低迷.
コロナ感染を恐れて期日前投票は2万9438票12・97%と前回の11・04%(2万553
3票)から1・93%(3905票)上回った。
 【津北部】伊藤康雄(無④)は地元大里の地元をまとめ、前回票を守り抜いた。安積む
つみ(公現②)は手堅く票をまとめた。滝勝弘(共現②)は藤本智子の引退票を掴みきれ
ず惨敗。長谷川植(幸新)は3度目のチャレンジで前回票を上乗せして見事当選。村主英
明(無②)は地元一身田の支援を受け、保守票を固め上位当選を果たした。
 【津駅周辺】小野欽市(自現④)は地元の津駅周辺をまとめ安定して票を伸ばした。新
人で旧一志町議の青木秀晃(無新)は惨敗。小島はるみ(公明新)は加藤美江子の後継と
して票を伸ばした。
 【橋内・新町】村田彰久(自④)の引退、小林貴虎(自③)の県議転出で、空白となっ
た橋内の保守地盤を新人の山本浩司は浸透できなかった。岩脇圭一(無④)は立憲公認で
かろうじて議席を守った。補選で惜敗した柏木はるみは立憲の公認を得て、組織票を取り
込んで当選。
 【西部】補選で票を伸ばした山路小百合(無現②)が建設業界の票を取り込んで再選。
青山昇武(公④)は百条委員会で活躍して上位当選だが票は減らした。竹下幸智子(共現
②)は津市西部、美里町、一志町にもウイングを広げたがあと一歩及ばなかった。理学療
法士で新人の中田耕平(無新①)は自民の推薦を受け、地元片田の保守票を掘り起こし初
陣を飾った。
 【橋南】前回トップの田矢修介(無現⑤)は自治会問題で票を減らしたが3位当選で議
席を守り抜いた。前回、前回と票を減らした岡村武(無現⑤)は危機感を背景に議席を守
り抜いた。坂井田茂(無④)は地道な教育への取り組みを訴えて議席を守った。26歳の若
さを訴えた中野裕子(共新①)は橋内、橋南、久居、香良洲で着実に票を積み重ね上位で
初陣を飾った。佐藤知子(維新新)は総選挙の維新の票をまとめ見事初陣を飾った。鎌田
直明は姿見えにくい活動で惨敗。
 【南郊・高茶屋】建労出身の田中勝博(無現⑤)は組織の支持を背景に手堅く支持を拡
げ票を減らして5期目を辛勝。自衛隊出身の藤田義晃(無新)は若い選挙民へ懸命に訴え
たが前回票にも及ばなかった。
 【旧久居市】百条委員会で議長として活躍した八太正年(自現⑤)が新人、若手に地盤
を蚕食されたが滑り込んだ。市議30周年の辻美津子(無現⑤)は強固な後援会組織に支え
られ議席を守った。川口和雄(無現⑤)は木造を地盤に周辺部に票を伸ばして5期目を飾
った。佐藤有毅(無現③)は労組票をまとめ票を減らした3期目を飾った。龍神啓介(自
現②)若手保守票を掘り起こして500票上乗せして5位当選。新人の石川禎紀(無新①
)は子育て世代に支持を伸ばして4位で初陣を飾った。堀口順也(公現③)は前回から5
00票減らしたが3期目当選。
 【河芸】福田慶一(無④)が直前の政務広報費問題で大きく票を減らしたが、河芸町、
安芸郡の地盤を守り抜いた。
 【芸濃町】元衆議院議員秘書の新人・吉川一正(自新①)が芸濃町の支持を固め初陣を
飾った。
 【安濃町】桂三発(民④)が立憲の公認を得たが、前回票を大きく減らして4期目当選

 【美里町】 田中千福(無④)は農村部に支持の拡大して4期目を飾った。
 【一志】農業関係を支持基盤にする渡辺晃一(無④)は票を減らしたが4期目の議席を
守った。前回惜敗した山崎正行(自元③)は大きく票を減らして涙を飲んだ。。新人の堀
川勉良(無新)は出遅れが響き票をまとめきれなかった。
 【白山町】元市職員の藤田定彦(無新①)が自治労のの推薦を受け、保守層にも浸透し
て票を伸ばした。保田勝平(無新)は早くから選挙準備を進め、新人ながら広範囲に名前
を売って初陣を飾った。
 【美杉】倉田寛次(無④)が過疎化の中で美杉町全域に浸透し辛勝。新人の茅山修(無
新)は独自の選挙戦で及ばなかった。
 【香良洲】吉田博康(無現①)は香良洲、伊倉津、雲出、藤方に支持を広げ、TOP当
選。前市水産振興室長で新人の伊藤哲也(無新①)は立憲の推薦を受けたが、地元保守層
へも食い込み初陣を飾った。