津市一身田上津部田の県総合博物館(MieMu)で「いま・むかし くらしの道具」展が開催されている。IT全盛の昨今、大量生産・大量消費への反省を促しつつモノづくりの原点を見直し、その確かなデザイン性と美しさを再認識しようという試み。2月17日(日)まで。
 会場では、食事にまつわる道具、洗濯や衣類に関する道具、居間や寝室、便所、運搬などくらしを支える道具、学校で使った道具など分野別に生活用具を展示。電気炊飯器、炭火アイロン、桝、火鉢、電気洗濯機など、明治から平成にかけて登場した用具類が並ぶ。主催した同館の大野照文館長は、道具類がわれわれの生活にもたらした変化を知り、あるべき暮らしのカタチについて考える場になればとしている。
 家族連れでの来場も多く、親世代は懐かしさに浸りつつ、自分たちが育ってきた時代の様相を子どもたちに伝える光景が見られた。