三重県眼科医会(中井義秀会長)は10月21日(日)、鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学白子キャンバスで「ビジョンバン緑内障検診と目の健康講座」を開催した。鈴鹿市をはじめ、津市や松阪市などから約380人が訪れて検診を受けたり、目の健康講座を受講した。
 災害時に医療復興を図るために設備された日本で唯一の眼科医療支援車両「ビジョンバン」内と6号館内の2カ所で、眼圧測定や光干渉断層計(OCT)を用いた緑内障、網膜疾患の無料検診が行われ、大勢が検査を受けた。
 薬膳セミナーでは、鈴鹿医療科学大学の髙木久代教授が「目にやさしい薬膳」について講演。髙木教授は、薬膳のポイントは因時制宜・因地制宜・因人制宜で、季節のもの・土地に合ったもの・人に合ったものを食べることと話した。
 日本薬膳学会の監修のもと県眼科医会が「薬膳弁当」を提供。受講者は菊花・アサリ・山芋・セロリなど目に良いと言われる食材がふんだんに使われた弁当を味わった。
 緑内障セミナーでは、三重大学医学部眼科の宮田真衣医師が、途中失明の原因第1位の緑内障について解説。症状が進行するまで自覚症状がないため定期的に眼科を受診し、早期発見早期治療が大事であり、緑内障と診断されたら目薬は決められた回数毎日さす事が大切だと話した。
 会場内にはモバイルファーマシーの一般公開や、アイバンクや薬の相談、目の相談、メガネコーナーが開設された。