マイワシ漁は小ぶりだが豊漁
11末現在・白塚漁港の水揚げ
カタクチイワシは大幅減
バカ貝、トリガイが好調

 3年続きのコウナゴ漁の禁漁の後、バカ貝の豊漁が続き、トリガイも水揚げが増え一息ついた白塚漁港(津市白塚町)。夏から秋にかけてのマイワシ漁は前年比2倍近い水揚げだが、魚体は小ぶりで、価格は前年比160%。浜値はキロ当たり約60円(養殖用エサ)と振るわない。カタクチ、カエリが不漁となり、全体の売上は、貝類が貢献して約5億9300万円で、対前年比1・14%増(11月末現在)にとどまっている。今年4月から県営漁港になり、流通拠点としての整備が期待されているが、県からのテコ入れはない。
 
 マイワシは6月から12月が漁期。白塚漁協の水揚げ11月末現在で8602トンと前年比182・34%と2倍近く増えた。売上は4億28938千円で前年比160・62%と増大したが、カタクチイワシ、が前年比18・44%、カエリも70%と激減しており、全体の売上は約5億9300万円で対前年比1・14%ぞうにとどまっている。
 マイワシは大半は養殖のえさとなるが、浜値はキロ当たり60円前後と安い。スーパーや魚屋に並ぶ生食用は、浜値でキロ当たり100円前後だが、名古屋に近い漁港に水揚げされることが多い。例年11月、12月には魚体が太り、生食用が増えるが今年は大きくならないと浜関係者は嘆く。
 煮干しの材料になるカタクチイワシは808トンと前年比18・44%と激減。前年に続いての大不漁。売上高は4271万円と低迷した。 昨年以来好調のバカ貝は、売上は75476973万円と8・5%増となり、コウナゴ漁禁漁の補いに貢献した。トリガイも好調で約2千69万円の水揚げで対前年比4倍増。
 白塚漁港には、サワラ、スズキやマダカなど大型魚類の他、サバ、アジ、トラフグ、コノシロ、カニ、コチ、クロダイなどの魚類が少量ながら水揚げされる。
 白塚漁港では、魚の消費拡大、市民に漁港をより身近に感じてもらうために、29日(土)「白塚おさかなまつり」が盛大に開催されるか。