開館イベントは未定!!
オープン月なのに空きあり
 国の「劇場法」(平成24年(2012)6月27日施行)に基づく文化芸術の創造拠点として令和2年(2020)6月に開館予定の久居アルスプラザ(津市久居東鷹跡町246)が予約受付を開始した。1年前の毎月初日の開館日に「ときの風ホール」(720席)、「アートスペース」、「ギャラリー」は1ヵ月分の利用者を決定することになっており、6月1日(土)には、津リージョンプラザ(津市西丸之内23ー1津市役所西隣)3階にある会館準備室に13組が訪れて申込みと抽選に臨んだ。
 来年6月1日(月)~14日(日)はオープンイベント(イベント日、内容などは未定)のために管理者サイドで押さえられている。17日(水)~29日(日)の内、27日(土)、28日(日)もオープンイベントに使用するため、実質17日(水)~26日(金)と29日(月)の利用が予約の対象。
 「ときの風ホール」(終日一般4万2000円)は7組が申込みをして、抽選で2組が19日(金)、20日(土)、21日(日)の利用が決まった。催事内容は公表されていない。
 「アートスペース」(終日一般2万700円、多目的利用が可)は2組申込みがあり、1組が20日(土)午後の予約が決まった。
 「ギャラリー」(終日一般8600円)は145㎡あり3つの部屋にパーテションで分割でき、4組が申し込んだが、抽選で1組が19日(金)~22日(月)の3分の1の予約が決まった。3分の2は未定。
 その他施設は6ヵ月前からの予約受付で12月1日(日)から。「アトリエ」(1時間200円)、「ピアノルーム」(1時間300円)、「バンドルーム」(1時間400円)、「ミーティングルーム1・2」(終日一般3200円)、「カルチャールーム1・3」(1が1時間400円、3が1時間200円)、「カルチャールーム2」(1時間400円)、「ミュージックルーム1・2」(1が1時間400円、2が1時間300円)、「屋外ステージ」(終日一般300円)。
 会館準備室の受付業務は指定管理者の株式会社ケイミックスパブリックビジネスが行っている。
 未だ未だ、宣伝が行き届いていないとはいえ、オープン予約受付から、空き日が出ている申込み状況は今後の会館運営が不安だ。オープニングイベントが終わったら閑古鳥が鳴く状況にならないか心配。7月1日(月)の予約日に注目したい。
 劇場法が「我が国の劇場、音楽堂等については、これまで施設の整備が先行して進められてきた…」指摘の通り、「実演芸術に関する活動や、劇場、音楽堂等の事業を行うために必要な人財の養成等を強化していく必要がある」。10市町が合併し新津市が誕生して12年経った。それぞれの町に文化会館&ホールが今もあり、多くは閑古鳥が鳴いている。久居地域に関しては、これまであった文化会館が老朽化のために、新築を迫られた事情があったにせよ、文化振興の遅れ、文化行政の立ち遅れは否定できない。
 ■津市久居アルスプラザの窓口&問い合わせ先=津市久居アルスプラザ会館準備室(津リージョンプラザ(津市西丸之内23ー1津市役所西隣)3階)電話059(253)4161、FAX059(253)4171※受付時間は平日の8時30分~17時。