第14回三重県民生委員児童委員大会
さらに踏み込んだ活動期待
大西丈二医局長が講演

 3年に一度の一斉改選を迎えた今年、第14回三重県民生委員児童委員大会が4日(火)、津市一身田上津部田の県総合文化センター中ホールで開かれた。三重県民生委員児童委員協議会(速水正美会長)主催。
 第1部の式典で、定数4197人(2019年4月1日現在)うち、在任10年以上の委員205人が速水会長から表彰された。
 第2部では、名古屋大学医学部附属病院老年内科の大西丈二医局長が「地域包括ケア、地域共生社会と民生員・児童委員~互いに健やかに生きるために~」と題して講演。委員約1千人が熱心に聞き入った。
 民生委員は自治会や老人会などと協働して、認知症や閉じこもりなど支援が必要な人を発見し、発見後は本人や周囲の相談に乗り、市町村や地域包括支援センターなどとつなぐことが期待されてきた。
 民生委員の活動を紹介した大西氏は、「さらに踏み込んで」と切り出し、「経過を追い、読み書きを支援し、市町村の施策や地域ケア会議に参加してチェックする。医療や介護などのサービスや事業が適切な目標に向かっているかを確認することも」と、ますます重要性を増す委員の役割について話した。