障がい者の思いをサポート!!

一人ひとりの力を生かす!!
自立して生活できるようにリハビリ

 障害のある人が自立して日常生活を送ることができるよう、生活能力を身につける障がい者の自立訓練(機能訓練)事業所「TOMONILINK(トモニリンク)」が今月2日、津市安濃町曽根の旧百五銀行安濃支店跡にオープンした。津市には障がい者が自立するためのリハビリ施設がなく、障がい者や家族にとって朗報。対象は障害者手帳を持つ18歳以上の人。福祉サービス施設で県内2番目となる。
 名称の「TOMONILINK(トモニリンク)」は、「病院=治療と事業所=働く場をリンク(つなぐ)する」から付けた。銀行の支店跡はおしゃれな雰囲気の訓練所に変わり、大金庫は幼児の遊び場になっている。
 経営は津市観音寺町で多機能型事業所トモニスを運営する(株)ウィズヒューマン(平松大知代表取締役)。同グループの(株)ヒラマツ福祉事業部の特定施設入居者生活介護「虹の夢津」などで、働く50人の障がい者をサポート。就労継続支援A型事業所、B型事業所、計画相談事業所、定着支援事業を運営している。
 新施設では看護師、機能訓練指導員、生活支援員3職種のスタッフが、その人だけのリハビリに取り組み、自立して働けるように訓練し、働ける事業所も探す。
 対象は自立のため身体機能、生活能力の維持、向上を目指し訓練やリハビリが必要な障がい者。利用者に合わせたリハビリ計画を作成し、訓練を行い、評価して、アドバイスする。利用期間は1年6カ月(標準)。
 平松代表取締役は「障害があっても、やりたい、働きたい思いを、“できる”から、“続ける”へ。そのために未来に向かってがんばれる場所にしたい。一人ひとりの力を生かすためのリクルートにも力を入れ、市内事業所の障がい者雇用の向上に貢献したい」と抱負を語る。
 作業療法士の山田英和さんは「一人一人目指すものが違うけど、とことん一緒に取り組む。しんどくても楽しくやります」と意欲満々。
 看護師の中島啓衣さんは「自立を目指す障がい者が過ごしやすい環境を作り、生活指導に取り組みたい」と話している。
 サービス管理責任者の雲井佳代さんは「障害のある人は精神的にもつらい。どうなりたいか、一緒に決めて、目指す自分になれるように寄り添っていきたい」とゴッドマザーの役割を自認する。
 見学歓迎。問い合わせはトモニス=電話059(253)6606、メールtomoniss@nijinoyume-z.com