青木謙順氏がトップ当選
新人小林貴虎氏・川口円氏が初当選
杉本熊野氏は3位当選
激戦でも投票率は減少50・41%

 第19回統一地方選挙の第1陣、三重県議会選挙が7日投開票された。津選挙区では定数7に現職6人、新人2人が激戦を展開し、青木謙順氏がトッと当選を飾り、津市議会議員出身の自民党新人・小林貴虎氏、民主系新人・川口円氏、が初陣を飾った。共産新人の岡野恵美氏は前回得票を大きく減らし落選。前回、自民から奪った議席を失った。投票率は50・41%(前回52・07%)とマイナス1・66%と前回を下回った。三重県知事選挙は鈴木英敬氏が鈴木加奈子氏を大差で退け圧勝した。知事選の投票率は46・68%。有権者数は3月28日現在で、23万96人(男11万540人、11万9556)(敬称略) 
 青木謙順氏(62自民現)は2日(火)三重県総合文化センター中ホールに約1000人を集めてた。過疎と共に生き姿勢、地域振興を訴えて旧一志郡をまとめ、旧津市街地にも食い込んで票をまとめた。投票率が減少する中、前回得票を2000票も積み上げトップ当選を飾った。
 今井智広氏(51公明現)は街頭宣伝を中心政策を訴えた。自公連携を背景に、郡部の保守基盤にも食い込んだ。投票率の低下もあり、1万5999票で2位当選。
 杉本熊野氏(65無現)は3日(水)メッセウイングみえに1000人を集めて支持を呼びかけた。久居地区、旧一志郡の女性票を中心に結集を図って、三教組の組織を固め、前回票を更に伸ばした。
 舟橋裕幸氏(63新政みえ現)は、4日(木)メッセウイングみえに1000人を集めて結集を呼びかけた。、津市西部地区を中心に地域へ浸透し、着実に支持を拡大した。出身の自治労組織は末端にまで支持を徹底した。
 小林貴虎氏(45自民新)は旧津市街地唯一の自民党候補として、自民党支持層に浸透を図り、1万3438票を獲得して見事初陣を飾った。
 前田剛志氏(現議長)のバトンを受けた川口円氏(47無所属新)は、「どん尻からのスタート」と労組組織に訴えを強め、4日(木)には津リージョンプラザに約700人を集め、選挙戦後半に追い込んで1万2104票を獲得した。
 前野和美氏(70自民現)は地元旧久居市を基盤に、農村部をこまめに回ったが、現職の副議長で活動をしばられた。選挙戦終盤は自民党市議が総出で応援に乗り出し5期目の議席を守った。
 岡野恵美氏(66共産新)はこまめに街頭宣伝活動を展開した。2度にわたり、党幹部が応援に駆けつけたが前回に自民から奪還した議席を守れなかった。