飛翔する芸術家魂 
「若き日の川喜田半泥子
~陶芸を始めるまで」
 
 津市垂水の(公財)石水博物館は、生誕140年記念企画展の第3弾として、半泥子(号)として名を成すまでの川喜田久太夫の文化芸術活動を回顧する「若き日の川喜田半泥子ー陶芸を始めるまでー」を開催している。来年2月3日(日)まで。
 若い頃から写真や油彩画、俳句などに親しみ、表現することを得意とした。さまざまな人や物に接し芸術活動を展げる過程でしなやかな感性が育ち、やがて陶芸家「半泥子」として開花する。
 同展はジャンルを超え、横断する半泥子の芸術家魂の集大成。写真(ガラス乾板)はじめ、洋行スケッチ、絵皿、「旅行図」など28件77作品を紹介している。
 龍泉寺由佳主任学芸員は「半泥子誕生までの、少年期から壮年期に至る芸術活動を展覧する試み。若い日の人と物との出会いが、長じて後の芸術活動に大きく影響していることがわかる」と話す。
 学芸員による「ギャラリートーク」が27日(木)と来年1月5日(土)、2月1日(金)午後2時からある。所要時間は30分程度。申し込み不要。問い合わせは同館=電話059(227)5677。