「ASIA GAP」取得
安全な農場めざす久居農林高
 
 県下の農業系公立高校で「食の安全・安心」を目指し、GAP(農業生産工程管理)取得に向けた取り組みが進んでいる。その一つである津市久居東鷹跡町の県立久居農林高校で10日(月)、同校「植物コース」が育成・管理する青果物(日本ナシ・ブドウ)を対象に審査が行われた。
 国際的な催しやコンベンションの場に提供される食べ物には、安全確実な生産工程管理が求められており、GAP取得で安全な農場としての信頼性が増すといわれている。同時に生産者の経営改善や品質向上にも役立つ。
 審査には「植物コース」果樹専攻の生徒たち立ち会った。審査員が作業所環境からはじめ、被災に対する準備、救急箱、肥料、薬品、計量器、作業道具等の設置、ごみ処理現場の様子、機器の洗浄など、細かにチェックした。
 その後、諸戸山農場(津市久居明神町)で生育環境やごみ処理、摘果の運搬などの審査を受けた。審査員から次々に指示や提案が出された。生徒たちは真剣な表情で後日の作業で生かすため、熱心にノートに書き止めていた。