津市内のうなぎ屋5店舗でつくる津うなぎ専門店組合は8月27日(月)、阿漕浦でウナギの豊漁を願ってウナギの稚魚を放流した。4家族約70人が参加した。4回目。
 夏を乗り切るための滋養食として庶民に親しまれた味覚も、長らくの高値止まり。生育環境の劣化にともない河川を追われたウナギはますますその数を減らしている。うなぎ屋が多い津市では深刻な問題。
 この日は体長60cm程の成魚80匹を用意。参加者たちは「大きくなって戻ってきて!」と言いながら稚魚を海へ放した。
 うなぎは日本のはるか南、マリアナ海峡辺りで産卵し、孵化した後、稚魚は世界各地の河川を遡上して成長するとされ、津市でも安濃川や相川、雲出川で確認されている。帰還に期待がかかる。