予測不能な自然災害 安濃川の氾濫が心配!
西丸之内自治会が災害対策懇談会

 津市の古河一の組、西丸之内赤門、西丸之内東松原の3自治会(約100世帯)は11月15日(木)、自治会内にある正覚寺で、大規模災害対策についての講話と懇談会を開いた。住民約60人が参加した。
 同自治会ではこれまで、初期消火訓練をはじめ、起震車体験、煙体験等の防災訓練を実施してきたが、今回はさらに防災意識を高め、「地域のつながりこそが防災力」と実施した。
 講話では、三重中央医療センターのDMAT隊員・浦田康久さんが「備えあれば憂いなし」と題して話した。災害時派遣医療チーム・信岡祐さんがによる災害勉強会があった。
 信岡さんは災害医療が平時の救急医療と決定的に違う点を説明。「災害時は患者数が可能医療数を圧倒的に上回る。救急車は不足し、病院機能そのものも倒壊や破損などで停止することが予想される」と述べ、さらに続けた。
 「自宅が崩壊すれば、慣れない避難所生活が待っている。それが嫌で、車中暮らしを選べば、エコノミー症候群にかかる可能性も否定できない。予測不能で不便きわまりないのが災害というものである」と災害時の状況を話した。
 講話の後、中消防署と津市危機管理室を交え、3自治会が危惧する安濃川の氾濫、道路の冠水、防災無線が聞きづらいなどの点について質疑応答が行われた。