寿司店有志が振る舞い寿司
“祭り寿司”を復活させよう!!
元大寿司の松田春喜さんが呼びかけ

 今月4日は「イワシ(104)の日」。津市内にある鮨組合の有志8店がイワシの日にちなみ1日(金)~7日(木)、各店でお客にイワシのにぎり寿司を振るまった。
 振る舞いは「鰯街道実行委員会」を立ち上げ、“祭り寿司”である「イワシ寿司」の復活をめざす、元大寿司代表の松田春喜さん(71)が鮨組合の有志に呼びかけて実現した。寿司店には白塚漁港で水揚げされた生きのよいイワシが、白塚漁協から無償提供された。
 津市大門の「直すし」(田邉直光代表)では、白塚漁港で水揚げされた新鮮なイワシを使って、イワシのにぎり寿司をを作り、来客に振るまった。思わぬサービスに顔をほころばせて味わっていた。
 イワシのにぎり寿司は、かつて津のまちでショウガを載せて、まつりの日に盛んにに食されていた“祭り寿司”。松田さんは津市の前浜である伊勢湾で獲れたイワシで“祭り寿司”をよみがえらそうと、調理科のある高等学校や調理専門学校で鰯寿司の伝授に取り組んでいる。
 白塚漁協では津市水産振興室と連携して、県内の量販店に伊勢湾産のイワシを流通させようと、漁船が収穫した直ぐのイワシを、船上で直ぐに氷詰めして鮮度を保つなど工夫を凝らしている。