恋の湯治場・榊原温泉・蛍灯(ほたるび)
6月1日(金)~23(日)
射山神社で7月7日(日)七夕コサンート

 いよいよホタルが飛び交う季節。自然豊な津市榊原町では新緑が輝きを増し、夜には湯の瀬川沿いでホタルが光を出して乱舞する幻想的な風景を見ることができる。この時季に合わせ、同町で6月1日(土)~23(日)、恋の湯治場榊原温泉「蛍灯(ほたるび゙)」が開催される。7月7日には「七夕祈願」と「コンサート」なども行われる。
 榊原温泉は清少納言が「枕草子」で、『湯は七栗の湯 有馬の湯 玉造の湯』とたたえた名泉。『一志なる 七栗の湯も 君がため 恋しやまずと 聞けばものうし』『よの人の 恋の病の 薬とや 七栗の湯の わきかえるらん(未木集)』など、恋の湯治場として古来から知られる。未木和歌集は鎌倉時代に編集された和歌集。
 「蛍灯」は榊原温泉振興協会主催で、「恋の湯治場」の出会いを演出する。9回目。例年5月下旬から、湯の瀬川沿いで初夏の訪れを告げるホタルが飛び始める。淡い光線を描きながら優雅に舞う姿が楽しめる。見ごろは6月中旬ごろまで。
 町内にある射山神社は恋のパワースポットとして人気で、社頭には恋の成就を願う絵馬、緑の風に揺れる。午後7時~9時まで、「蛍イルミネーション」を点火する。7月7日まで。参拝者には「恋い占い花火」のプレゼントもある。
 イベントのフィナーレとして、射山神社で7月7日(金)午後7時30分から、天の川に恋が成就するのを祈る「七夕飾り祈願」、篠笛、シンセサイザー、女声コーラス競演の「七夕コンサート」を行う。伊勢木綿の着物を着てコンサートを楽しむこともできる。費用千円。約は前日までに榊原温泉振興会へ。
 期間中、イベント参加温泉旅館はホタルをイメージしたおもてなしを実施。旅館清少納言(電話059・252・0048)は蛍のイルミネーション。神湯館(電話059・252・0001)は蛍火回廊で歓迎する。利用客にはホタル観賞地まで歩くため「ちょうちん」を貸し出す。
 榊原温泉は無色透明なアルカリ性単純泉。風呂上がりには肌がつるつる、すべすべになることから「美肌の湯」として知られる。皮膚の還元力アップ、皮膚細胞の活性化、血圧降下、生活習慣病を引き起こす「活性酸素」の減少に効果があるとされる。
 問い合わせは主催の榊原温泉振興協会=電話059(252)0017、射山神社=電話059(252)1024。榊原温泉のホームページwww.sakakibaraonsen.gr.jp