渡鹿野島に初の修学旅行生
港桟橋でゆるキャラ「しま子」が歓迎!!

 志摩市の的矢湾に浮かぶ渡鹿野島に13日(水)、大阪府の高校が修学旅行でが訪れた。一行は生徒127人、引率の教育関係スタッフ15人の総勢142人で2泊3日の滞在予定。修学旅行の受け入れは島始まって以来とあって、島の桟橋で歓迎会が行われた。志摩市のゆるキャラ海女姿の「しま子」を先頭に関係者らが両手を挙げて出迎え、生徒たちは早速「しま子」と記念写真に収まっていた。
 渡鹿野島は周囲約6キロの小島。温泉があり、観光業が主な産業でコロナ禍により大きな打撃を受けている。島では修学旅行での来島に大喜びで、今月から12月にかけて北勢地区の小・中・高校10校の修学旅行受入が正式に決まっている。
 日本神話のイザナギノミコト・イザナミノミコトによる国生み神話で知られ、神々がつくり出した最初の島「オノコロ島」との説話が伝わる。景観や新鮮な魚介類、海水浴場などの観光資源があり、平成28年(2016)伊勢志摩サミットが開催された。
 受け入れる温泉観光旅館・福寿荘(木村圭仁朗代表取締役社長)は、コロナ禍による休業中に、高効率電気式ヒートポンプの導入と、全客室の空調設備を一新。省エネとCO2削減に取り組み、ゼロカーボン、SDGsを見据え環境対策に取り組んでいる。
 (一社)志摩市観光協会の西崎晋介事務局次長は「伊勢志摩コンベンション機構を通じて、近県や北勢地区の学校に働きかけてきたのが良かった。」と話した。
 志摩市観光協会会長でもある木村福寿荘社長は「岸壁でアジなどが良く釣れるので、釣り竿も用意しています。自然体験もできるので学校の体験学習にも取り入れていただきたい」と話している。