堤防工事が進む津市の御殿場海岸で12日(火)、「白砂青松の海岸を復活しよう」と、地元の藤水小学校6年生60人、県立聾学校小学部児童30人、藤水地区自治会連合会から30人が参加して松苗約400本を植樹した。
 苗は子どもたちが種から育てたもの。4年前に松ぼっくりから採った種を、種苗用の土を入れた牛乳パックにまき、毎日水やりをして育ててきた。順調に育ち60センチほどに育った。
 藤水小児童は2年生の時に種をまき育ててきた。6年生になり、3月に卒業するので記念の植樹となった。
 この日は早朝から冷え込んだが朝の光は強く、参加者は白い息を吐きながら直径10センチ、深さ約20センチの穴を掘り、底にもみ殻のくん炭を入れて1本ずつ丁寧に植え込んだ。「埋めすぎた!」「もっと土を寄せて!」「炭を忘れた!」など、教員や児童の声が飛び交った。
 御殿場海岸は海岸堤防下に松が植林され、「白砂青松」の海岸が造成されたが、近年、松食い虫がまん延。枯れ松林となり、雑草地が増えていた。