三重大学の初の公開講座「都市環境デザインの理論と実際」を学んだ有志が立ち上げた「都市環境ゼミナール」(伊藤達雄会長)は6月23日(土)、津市一身田上津部田の三重県総合博物館で6月度例会を開催した。「東紀州ジオパーク構想」をテーマにした2人の講師による講演があり、会員ら25人が参加し、聴講した。
 講師は三重大学大学院生物資源学研究科の春山茂子教授と、同館嘱託学芸員の津村善博さん。「ユネスコ世界ジオパーク」認定につなげるため、「日本ジオパーク」(現在43地域)認定を目標に、2市3町(尾鷲市・熊野市・紀北町・御浜町・紀宝町)の魅力をアピールした。
 ジオパークは、「世界ジオパークスネトワーク」が認定する自然公園で、「大地の遺産」を保護しつつ、これらを教育、科学振興、観光事業等に活用し、持続可能な方法で地域活性化につなげることが求められる。
 講演で、2人は東紀州の民俗的、地質学的に価値ある自然風景が数多く紹介した。